東京タワーが見える都心タワーマンション。
3人家族のクライアントからのご依頼です。
13畳のリビング&ダイニングは三角形で窓が大きく家具配置が難しい空間でした。
窓が大きなタワーマンションはソファとテレビの配置にいつも悩みます。
今回は「東京タワーの眺望」「大画面でのテレビ視聴」「家族全員が座れる大きなソファ」の全ての願いを叶えるために、ソファを壁際に配置し、窓側に電動プロジェクターを設けて天井から投影する方法を採用しました。
部屋のコーナーは梁柱が多く、家具が置けずデットスペースになっていたため、柱の段差に沿うように造作本棚や造作デスクを設けスペースを有効活用しました。収納を補うためにもミリ単位でサイズを指定できる特注家具は効果的です。梁柱の凹凸を隠すことで見た目もすっきりします。
内装は床にウォールナットのフローリングを上貼りし(既存床暖房対応)、ソファ裏の壁には大判の磁器タイルを貼り、壁付照明を設置しました。過去にアフリカで購入したカラフルなアートや小物類が映える落ち着いた内装に仕上げました。
W2300のI型ソファはソファ専門店bloccoのオーダーソファです。
マンションは大型ソファの搬入が難しいケースが多いのですが(特にクランクの多い幅の狭い廊下が通りにくい)、オーダーで分割して製作し、現場で組み合わせることで問題を解決しました。
イタリアCalligarisのセラミック天板ダイニングテーブルは伸長式で、8人のホームパーティーにも対応可能です。
ダイニングに提案した高さ違いの6灯のペンダント照明が、まるで星のようにドラマティックです。
難易度の高い間取りでしたが、細部に渡る工夫とデザインで、機能性と居心地の良さを兼ね備えた住まいを実現することができました。