インテリアデザイナーの自邸見学会＆セミナーを開催

こんにちは。EY DESIGNインテリアデザイナーの山口恵実です。

9月6日に東京都大田区にある私の自邸兼スタジオ（築38年マンションリノベーション）で見学会＆セミナーを行いました。

テーマは「インテリアデザイナーの自邸で学ぶ　コンパクトな空間での美しいインテリアｘ機能的な収納の実現方法」

英国流インテリアデザイン塾「美スタインテリアデザイン塾」主催の1 DAY講座です。

・インテリアのプロとして活躍中の方
・これからインテリアの仕事をしたい方
・自宅をリノベーションしたい方など
東京、千葉、埼玉、京都から、合計13名の方がご参加くださいました。

まずBefore＆Afterの間取り図をご覧いただきながら、インテリアデザイナーならではのリノベーション手法をシェアさせていただきました。

・レイアウト・導線の考え方
・左右対称の家具配置を叶えるための空間の整え方
・フォーカルポイント（見せ場）の作り方
・一室多灯の照明計画…等

そしてキッチンからクローゼットまで、家中をお見せして、インテリアの工夫や収納方法をご覧いただきました。

人の家をじろじろ隅々まで見られる機会は普段ありませんよね（笑）

皆さん、初めは遠慮されていましたが…興味津々、前のめり。
終始たくさんの質問が飛び交いました。

キッチンは全ての引き出しをご覧いただき収納方法をご紹介。

私は料理やホームパーティーが好きなので、食器、グラス、調味料、調理器具、タッパーをたくさん持っています。
全て定位置を決めて、調味料にはテプラを貼って、在庫が一目で分かるように管理しています。

和室を改装したダイニングルームでは、見せ場となる壁面の作り方やミラーの使い方を説明させていただきました。

ミラーに映るキッチンのタイルが綺麗、我が家もタイルを採用したいとの声多数。
ぜひキッチンの壁面には素敵なタイルを採用してくださいね。キッチンは料理人の舞台ですから！

寝室はヘッドボードやカーテンに興味を持たれた方が多かったです。

「裏地がパープルで可愛い！」
裏地を工夫したり、開口部にブレードをつけたり…無地のカーテンをスタイルアップしています。
カーテンは全部屋、生地もデザインも変えており、部屋毎の違いも楽しんで頂きました。

実際に住んでいる家を見られるのは結構貴重な機会

ホテルやモデルルームと違い、実際に暮らす家ですから、見た目の美しさだけでなく『機能的で住みやすく、使いやすいこと』はとても重要です。

特に我が家は80㎡と限られた面積のため、いかにスムーズな導線と効率的な収納を確保するか、プランニングの段階から隅々まで考えています。
コストバランスもシビヤに考えており、キッチン・リビング・ダイニングに面積やお金を投資した分、トイレや風呂はとことん予算削減…のリアルな部分もご覧いただきました。

なかなか人が実際に住んでいる家を隅々まで見学できる機会は少ないと思います。

私は今まで、ロンドンや日本でインテリアデザイナーの家を見せていただく貴重な機会がありましたが、ホテルやショールームに行くのとは違った学びと説得力があり、何より自分のモチベーションにつながりました。

イギリスでは家見学会やホームパーティーなどの場が多くありますが、日本では、なかなか人の住まいをじっくり見学できる機会がないため、
自邸を購入しリノベーションする際に掲げた目標のひとつが「この家をインテリアに興味がある方に役立てる場にしたい」…ということでした。

今回のセミナー・見学会が、参加者の皆様に少しでもお役に立つ部分がありましたら、この上なく嬉しいです。

見学会の最後はリビングに集まって、意見交換＆談笑。