新築マンションY様邸には、各所に家族写真を飾りました。
事例はこちら⇒海の見える家カフェ
今日はY様邸の事例を参考に、家族写真の飾り方や額の選び方について説明します。
リビングの造作ソファ背面に、大小・色違いの額を組み合わせて飾りました。
旅先で撮影した家族写真はモノクロやカラーを組み合わせてプリント。
お客様からお気に入りの写真データを100枚近く共有頂き、その中から構図・色・テーマが合うものを選んで組み合わせています。
配置は一見ランダムに見えますが、緻密に考えています。
この壁面にはエアコン、壁付照明、コーヒーディスプレイなど存在感あるものが周囲にあるため、それらとのバランスが重要です。
展開図を作成してサイズ、配置、写真の色バランスを検証しました。
展開図の一部↓
920x320mmの額をソファと中心線が合うように設置し、その周囲を300x400mmの額が取り囲んでいます。
レイアウトは複数パターン作成し、最も空間に合う配置を決めてから、具体的な写真や額の選定を行いました。展開図がない場合には、壁に額のサイズでマスキングテープを貼る方法も有効です。
※なお展開図を作成しても、最終的には設置時に現場での最終確認が重要です。
2Dの図面と3Dの肉眼では、見え方が異なります。今回もインテリアデザイナーが設置に立ち合い、大工さんに額を壁に当ててもらい微調整しましたので、実際には図面の数値と多少ずれています。
家族仲の良さが伝わる、眺めていて楽しいリビングのフォーカルポイントとなりました。
書斎にはお子様の写真を3点等間隔に並べました。
ここでのポイントは、額の色と壁の色を合わせたこと。
額は額縁のタカハシのフレーム 7523 のオールドブルーを採用。
ヴィンテージ感のある淡いブルーがお部屋にぴったりでした。
選んだ写真もインテリアと調和するものを選定しています。
例えば上の左の写真は、背景の赤いネクタイが赤いベンチの色とリンクしています。
ご参考にサイズと配置は以下の通り↓
設置時に現場でバランスを見ながら位置を微調整しています。
旅先で写真立てをお土産に購入することもあるでしょう。
思い出の額に家族写真を飾ればさらに愛着が湧きますね。
Y様邸の寝室には旅先で購入された黒い木の額に、子供たちの写真を入れて飾りました。
寝室のインテリアは黒色が差し色になっていますので、額もいくつかある中から黒をチョイス。
ヴィンテージ感のあるチェストともぴったりマッチしています。
写真の飾り方にルールはありませんので、ご自身や家のインテリアに合う飾り方を探してみるのも楽しいと思います。
今日の記事が少しでも参考になりましたら幸いです。
EY DESIGN
インテリアデザイナー山口恵実
英国のデザインセオリーと日本の美意識を融合し、首都圏を中心に新築・リノベーションのインテリアデザインを行う。
間取り設計から内装,家具,カーテン,アートまでトータル提案。